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2007-07-27 (Fri)
覚えているよ 君のすべてを

もう忘れはしないよ あの時の汗を

だから あの時にはもう 私の夏は

始まっていた・・・。




「九回裏 光川高校 3-0 とかなりピンチになっております」

真夏のある日
私の耳に少し高めの女性のアナウンスが響いた。

光川高校とは私と彼が通っている高校で、
今県の中で一番注目を浴びている高校であります。
特に私がマネージャーを務めている野球部は。
毎年甲子園にまで出場し、何年か前は優勝旗を持って帰ってきたこともあるそうです。

そう今までは・・。

9回裏 3-0の ワンアウト 満塁。
今の状況野球初心者の人でも見てわかるように、
かなりピンチです。いや、あと一回ヒットを打てば逆転。
いいかえればチャンスなのかもしれない。
でも、本当に思い通り行くかしら。

「おーい。俺のマネージャさん。
何暗い顔してるん?笑え笑え、」

後ろから愉快な関西弁をした愉快な男が話しかけてきた。

「何いってるの?こんな状況じゃ笑えないわ。
私はマネージャーなのよ?」

どうしてこんな状況で笑えるの?
そういうと彼はクスッと笑い私を見つめた

「あー。それは間違えやな。
だってそうやろ?俺らの仕事は試合に勝つこと。
マネージャーの仕事はそのサポートやろ?」

「え。まぁ・・」

それがどういう関係があるというの。
サポートはちゃんとやっているのに。

「それでな、本当はもうひとつ仕事があるねんで。」

「え・・?もう一つの仕事?」

「それはな。マネージャーさんはベンチで笑っているという事なんや。
俺だって負けたくはないねん。そうするとなやっぱり緊張してしまう。
でもその時ベンチを見たら笑顔で応援してくれるお前がおったら
俺はすっごく安心するねん。だからおれのためにわらってな?」

彼は顔を下げ恥ずかしそうに頭をかいた。
彼の言葉に私は自然と笑顔になることができたの。

「うん。わかった。だから約束して?」

「え?何を?」

「あたしの為にホームランを打つって」

彼は一瞬キョトンとしたがたちまち笑顔になり
「おう。楽しみにしときな」っと私に手をふりグランドに上がった。



やさしい彼の言葉 真夏の熱い日

大きく打ち上げられたボール

チームの歓喜の声と 彼が私に向けた笑顔


僕らの夏はまだ始まったばかりだった。
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