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2007-08-30 (Thu)
神様におねがいしたの

愛を下さいって

別に愛がないわけでもないけど

ただ、あの人に愛されたかったんだ

ほしくずのワルツ 
愛を求めた少女の名

太陽が月と交代して、植物や動物達に命を与えるような暖かさを出したころ

ピピ  カチャ


彼女の部屋の目覚まし時計が彼女に朝を知らせた。
その音とともに可愛いらしいベットの中から少し小さいめの手がそれを止め布団の中でごそごそと動き始め、ひょっこりと顔を出した彼女は、よく陽が入ってきている窓を見つめながら

「また朝がきちゃった…」

彼女はつぶやいた。
雛はまだ覚めきってない頭を精一杯フル回転させながら
やっと布団からでてきて、窓の前に立った。

「殺人事件でも起こりそうな朝ね」

彼女は誰も居ない部屋の中でひっそりとつぶやいた。


まあ、別に遅れても勉強に差し支えはないんだけども、
一応この春から高校生になったばかりなわけで真面目にしようと思っていた事なので急いで準備をすることにした。
クローゼットから真新しい可愛いらしい制服を取り出した。
「さすが、桜ヶ丘高校 制服がすっごく可愛いね。」

雛が通っている高校は、県内で1、2を争う難関高で、制服の可愛いらしさから女子生徒にものすごく人気がある。
だがそこは難関高。
制服目当てに入ろうとする中学生がちょっと努力しただけで入れるわけがない。
だが雛がこの学校に入った訳はもう一つあった。


よし。準備できた。
今日は何を食べようかな
サンドイッチ?でも時間ないしなあ。
んー。
トーストでいいや。

雛はぼつぼつ呟きながら部屋を後にした

それほど大きいとは言えない家。
なのに家の階段は螺旋階段。
小学生の頃はうれしかったけど、
今はただのアンティークにすぎない。


「こんなのあの人の趣味の一部だもの…いらない。」


ホコリぽい廊下をあるいて台所に向かう途中に、玄関には父親の靴がなかった。
きっと親はとっくの昔に仕事にでも行ったのだろう。
それか昨日の夜から帰ってきてないのか。

雛が台所に入ると机の上には、トーストとまだ温かい紅茶がおいてあった。


「お父さん…帰ってたんだ。」

父さんがきっと作ったんだな。
この紅茶の甘さは父さんにしか作れないし。
父さん最近会ってないなあ。
仕事忙しいのかな…。

雛の父親春日井 良助は、腕前のいい弁護士。
その腕前からアイドルや政治家などに弁護を頼まれる事もしばしばあってものすごく忙しい。
だが仕事の無い日はずっと家にいてくれて、料理をしてくれたり話を聞いてくれるとてもいい父親なのだ。
雛にとっては父親よりも親戚の歳の離れたお兄さんのような関係だった。
だから雛は良助をしたっていたいるし、良助も雛を何よりも大切にしている。



父さんに会いたいな…。


春日井家には椅子が2個しかなかった。
2個しか必要がなかったのだ…。


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